サザンの代名詞とも言える、バラードの名曲だ。この3rdシングルをリリースするにあたり、「勝手にシンドバッド」から「気分しだいで責めないで」へとつながった、元気でハチャメチャなことをやるバンドというイメージの曲にするか、それとも正反対のイメージだが思い切って「いとしのエリー」にするか、メンバーもスタッフもかなり迷ったそうだ。結果的には、当時に罷り通っていた「3枚サイクル」の掟(*1)を破り、素直に今やりたい音楽を!という理由から「いとしのエリー」が選択された。
リリース当初は全く受けなかったが、徐々にチャートが上がり始め、ついには「ザ・ベストテン」の1位を獲得する。デビュー当時からサザンは一発屋の色物バンドと見られがちだったが、この曲で評価は一転。メロディメーカーとしての桑田の才能が認知されることに。後にレイ・チャールズが英詩カバーとして「Ellie My Love」(1989年10月4日)を発表。美しいメロディラインは世界的に認められることになる。
もともとこの曲は、結婚以前に、桑田さんが原さんに対して「ごめんなさい」の気持ちを込めて作った曲で、完成した際には電話口で原さんにメロディを聞かせたそうだ。ふたりの結婚式では、桑田さんが歌詞の「エリー」の部分を「ユウコ」に変えて熱唱した。「エリー」の由来については諸説ある。桑田さんの敬愛するEricClaptonにちなんだという説や、実姉の名前(*2)に由来するのではないかという説など。
「いとしのエリー」ではNHK紅白歌合戦の初出場を果たし、当日のステージではお揃いのサテンブルゾンに身を包む。ちなみに、サザンの紅白歌合戦への出場は「いとしのエリー」を含めて過去3回。
C/Wはタイトルに「TYPE3」とあるが、TYPE1と2は後に発売されたアルバム『10ナンバーズ・からっと』に収録されている。
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